ビーチマンゴーを育てる!
きのう13個も大人買いしたマンゴーの続きネタです。

果皮が黄色〜ピンクなのでピーチマンゴーという名前で日本では販売されていますが、品種名はケンジントンプライド(Kensington Pride)です。グレートバリアリーフを望むオーストラリア北東部のBowenという町で発見されたため、現地では"Bowen Special"あるいは単に"Bowen"とも呼ばれているようです。品種の特徴や来歴についてはダイヤモンドスター社のホームページに詳しく書かれています。

マンゴーには、種子が多胚性(polyembryonic)の品種と単胚性(monoembryonic)の品種があります。多胚性の場合は、種子の中に胚が複数あるので、種をまくと芽が複数本でます。単胚性の場合は、芽は1本しかでません。

ケンジントンプライドは多胚性です。フィリピンのペリカンマンゴー(カラバオ種)も多胚性です。日本でアップルマンゴーと呼ばれる品種(ヘーデン種、ケント種、アーウィン種、トミーアトキンス種)は単胚性です。

なんで多胚だの単胚だの言っているかというと、一般的にくだものを種から育てても親木と同じ実はならないと言われますが、多胚性だと種から育てても親木と同じ実がなる可能性が高いからです。複数本でる芽のうち、1本だけが雑種(親木とは異なる形質)で、それ以外は基本的に親と同じ形質になります。さらに、その1本だけ生まれる雑種は、樹勢が弱いので簡単に見分けることができるそうです。

このことは、NHK出版の「家庭で楽しむ果樹栽培」にも書いてあります。でもどれだけネットで調べても、なぜ雑種の樹勢が弱いのかは分かりませんでした。「雑種の犬は強い」とか「雑種強勢」とか言いますが、それとはまた違うのかな。植物学的なことをちゃんと理解していれば、その辺りも分かることなのかもしれません。

とにもかくにも、少なくともケンジントンプライドにかんしては、種から育てても親と同じ実がなるとクイーンズランド州政府が断言しているのだから間違いないのでしょう。

同じ文献によると、オーストラリアで栽培されているマンゴーの80%がケンジントンプライド種だそうです。もちろんおいしいからですが、接木したりしないでも種をまくだけで簡単に"正しい苗"が得られることも、普及を後押ししたようです。にもかかわらず、オーストラリア以外では商業栽培されていません。実つきが悪く、果実が日持ちしないからのようです。最近、オーストラリアでは、その点を改善すべく、センセーション種(Sensation)とかけ合わせたB74という品種(流通名は"Calypso")も導入されているようですが。

長ながと書いてしまいましたが、下の写真が、きのう買ったケンジントンプライドのタネです。
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完熟モノだったので、生で食べきれなかった分も全てさばいて果肉を冷凍し、タネを取り出しました。発育不良なタネや傷んでいるタネは除いてあります。確かに胚が複雑に入りくんでいて、多胚な感じです。

さっそくseedbedにセットします。多胚性の場合はどこからどのように芽が出るか分からないから、どっちを下にして植えれば良いのか迷います。
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タネから育てた木に"正しいピーチマンゴー"がなったら楽しいですよね!

あ、ちなみに柑橘類にも多胚性の品種が結構あるようです。
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by papaya_gyunyu | 2006-11-13 21:15 | マンゴー(ピーチ実生)


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